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無慈悲なくーなな

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□ 短編 □

君子様のお便り①

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write a letter to you / annilove

拝啓

相川久遠様
うちのナナちゃんがいつも大変お世話になっております。
貴方のような頼もしい方がナナちゃんといてくれて、姉としても嬉しい限りですわ。

…ところで、最近寒暖差があったりと体調崩しやすい気候ですが体調のほうは2人とも大丈夫かしら?
ええ、久遠さんは見た感じ体格もがっちりとたくましい方ですから身体も強そうな印象を受けますが、問題はナナちゃんよね。

ナナちゃんはよく知っていると思いますけど、家では結構な薄着をするほうですの。
もちろん私がすすめる衣裳に布面積が少ないものがよくあったのも間違いがない事実ですが。そうではなくてご存知のとおりナナちゃん自身の薄着のことですわ。

…あの通り冬でもところかまわず短パンに着崩れしたシャツを羽織るだけや、胸元や肩が露わになるようなセーターだったりと…まぁはだけるものを着るのが基本なようですわねあの子は昔から。

帝なんて「…全くいつもながら、よくそんな着方ができますね兄さん」とよく呆れながら冷たい目で言っていましたわ。
それにまたナナちゃんが面白がって帝にしなだれかかったり、服をわざと帝の前で盛大にめくったり、時には「もっと色々兄さんのあれやこれやが見たいのか…?帝ぉ…?」と言っていきなり軽蔑の眼差しを向ける弟の前でストリップし始めたり…そんな帝の嫌がる反応を見てナナちゃんは嬉々としてましたわ。

ええ、ああ見えてうちの弟たちは結構仲が良いんですの。
ー何て言うんですの?
拒否と嫌味を向ける相手に喜んでつっかかってはかまいたおして、また他愛のない言い合いをして…の繰り返しでして。
言いたいことを言うだけに気心が知れ合ってると言いますか。
つまりは仲が良いだけにじゃれ合ってるんですわ。あの2人。
姉としては微笑ましい限りで、見てると気持ちが和みますの。弟達って可愛いものですわ。
そうそう、寒くなってくると特にナナちゃんは帝のベッドに潜り込んではよく寝てましたわ。
2人の弟が大きくなっても度々一つのベッドに仲良く寝るって仲が良い典型ですわね。
最もナナちゃんが必ず抱き付いて足まで絡ませて寝るので帝は嫌がってましたけども。

…あら、何だかかなりお話が脱線してしまいましたわね、失礼。許してくださいね久遠さん。

話を元に戻しますと、うちのナナちゃんは自宅ではかなり薄着しますから、風邪をひかないように気を付けて欲しいんですの。
それが言いたかったのですわ。

今まで住んでた家では全室床暖房でエアコンも24時間きかせていましたが、今住んでいるマンションはそうではないでしょう?
ならナナちゃんも、今までの感覚で変わらず薄着で過ごしていますと、きっと風邪をひいたりと何かと体調を崩しやすいと思いますの。

今朝方寒かったから、不意にそのことが頭をよぎって気になりましたので思い立ってこうして筆をとりましたの。
くれぐれもナナちゃんに油断しないよう、その旨言い聞かせておいてくださいませね。

頼みましたわ。

それとまた近いうちにナナちゃんにこちらに寄るように言ってくださいね。
先日新しい衣裳が届きましたのでナナちゃんに着せて楽しみ…いえ、弟の成長を写真におさめておきたいんすの。
その際は久遠さんにも撮影したとっておきの1枚をお送りしますわね。ぜひ楽しみにしていらして。

長くなりましたが、うちのナナちゃんをこれからもよろしくお願いしますわね。
頼りにしてますわ。


白羽君子

敬具

Music Time
Music Time / Nisa Yeh

「……おい、七王さん」
「…何だよ、相川難しい顔しちゃって。せっかくの男前が台無しだぞ~!」
「……………」

見るからに如何にも不機嫌そうにしている目の前の恋人とは対照的に、俺は明るく茶目っ気をきかせて返事を返す。
2人の間に開けられた一通の手紙が、無造作に机上で鎮座していた。

不機嫌の源は間違いなくこれだと言っていい。

「いや~うちの姉貴、いきなり手紙よこすなんてびっくりだよな。全く予想もつかないこと時々するからうちの姉貴はさ。……にしても二十歳超えた弟にナナちゃんはないよな、ったくずっとこうだから恥ずかしいったら…帝のことは同じようにそんな呼び方してねーのにな」

そう言葉をつらつらと述べていると、相川の眉間が急にぴくりと動き、即座に深い皺が刻まれた。何のワードに反応したのか、よく分からなかった。

「……アンタ、本当に弟と仲良いんですね」
「ーは!?」
何言ってるんだ、急に。
「そんなん、お前んとこもそうじゃねーかよ、仲良いよな」
そうだ、兄弟仲が良いのはこの上なく良いことだ。実の血の繋がりは、心の繋がりも同様に時を重ねて深くするものだ。
仲良きことは美しきかな…ってか。

「俺の所とアンタの所と一緒にしないでください…!」
「ーはぁっ!?」
何だそれ??ますます意味わからん。
クエスチョンマークを頭に乗せた俺に、相川は肩を震わせて口を開いた。

「…っ、俺はアンタと違って弟にしなだれかかったり肌を意図的に見せたり、挙句の果てにベッドに潜り込んだしなんてしません…っ!!アンタ何やってるんだ…っ!?」

「…え、弟と仲良くスキンシップ…みたいな?ただの兄弟仲を深める一環だぜ?相川家だって川の字で3人で寝たことあんだろー?それと一緒だぜ」

相川の問いかけに、俺は思いを素直に吐露する。
うん、そうだよ。それらと何ら変わりないはずだ、と。

「…アンタと一緒にするな…っ!俺は大人になっても弟と2人で寝たりしません…!!アンタは必要以上に弟とスキンシップを取り過ぎだ…っ!!」

相川の叫びは、俺の鼓膜をぶるぶると震わせて、空気中に一気にこだました。
…結構デカイ声だから近隣に聞こえたかも。近所迷惑にならねーといいなぁ。

「…ーっわあ…っ!?」

そう呑気に俺が思っていると、不意にいきなり視界が反転して、背中に柔らかいソファーの感触がした。

「ーちょっ、相川…っつ!?」
「……アンタは何も全然分かってないようですから、この際俺がじっくりその意味を分からせてあげます…」

焦る俺を尻目に、凄みのある低音が決定打のようにとどめをさす。

「…やっ、ちょっつ、待って相川…っつ!」

姉貴の手紙の通り例にもれず薄着でいた俺は、制止するも相川の手によって壮絶な速さで裸にひんむかれていく。

「…アンタには、教えることがいっぱいありそうですね。…これから、アンタが分からない度に俺がじっくりとその身体に教えてあげます。頭で分からないなら身体で教える。スキンシップを緊密にはかっていきましょう。…そう、アンタの弟以上に」

ーえ、まさか弟の帝に嫉妬!?

「…ん…っつ!」


相川の苛立ちの矛先が何だかわからなくて戸惑っていた俺は、やっとその答えに行き着き、だが分かった時には時すでに遅しでー。

頭から爪の先まで、つぶさに相川に暴かれて貪られ、意識を飛ばしては戻ってを繰り返し、とうとう日が昇り切ってブラックアウトするまで相川にみっちりと壮絶に分からされたのだった――。

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IMG_1459 Letters, FP13
IMG_1459 Letters, FP13 / ArturoYee
思い付いたので突発で書いてみました


→ NEXT(君子様のお便り②)

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