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無慈悲なくーなな

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□ 短編 □

久遠×七王の日常一コマ

4 Seasons - tree-lined drive
4 Seasons - tree-lined drive / rkramer62

以下、とある所に置いていたギャグ調短編です。
珍しく健全です。R18書こうと思ったのですが何故かならなかった…╭( ๐_๐)╮
タイトル特に思いつかなかったのでそのままでいきます(笑)
拍手ありがとうございました~*ଘ(੭*ˊᵕˋ)੭* ੈ✩‧₊˚



~久遠と七王の日常一コマ~


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Morning / Aline Ávila

「…体力が持たない…」
「……はい…?」
「…だから、俺の体力が持たねぇよ…」

七王は若干の悲壮感を漂わせながら、そう呟いた。

――2人が同棲しているマンションの一室。
君子から同居(※正しくは同棲)の記念にとプレゼントされた、2人で寝ても充分ゆとりのあるキングサイズのベッドで、七王は今日も激しい疲労感に苛まれていた。
昨日交換した上質なシーツはもう既にぐちゃぐちゃだし、汗と色んなものが入り混じって特有のぱりつきと変色を四方に見せていた。

慣れたとはいえやはり腰は痛いし、酷使された喉から出る声はかすれ気味だ。
股の付け根と内側は、開きっぱなしの状態でずっと揺らされていたものだから、何だか感覚がおかしい。
筋肉痛になったようにひきつっている感じがする。
肌はもう確認する必要もない。毎晩のように吸われ、噛まれている箇所が所々ひりついている感触は、とうに慣れっこだ。

1番駆使された秘部に関しては、まだ入っているかのように久遠の形を覚えて緩み切っている。そこでしっかり感じてしまう人間としては、その『鈍痛』は慣れ親しんだものだ。

だが尾てい骨や腰が痛いと、必然的に体に力が入らないし、全体的にだるさがあるのは否めない。
行為後の倦怠感で、日常生活に差しさわりがあるのは、七王にしては最小限に留めたい所だった。

立つ時の微妙な角度に力の入れ方、歩く時の脚の重心の置き方、座る時の腰の落とし方、疲れないように要所で身体から力を抜くコツ――等々、経験数から七王は身の処し方が板についている方だ。
今までスマートに自然な振る舞いで、周囲に何かを気取られることなく、日常生活を送ってきた。

しかし久遠と付き合うようになってからは、その法則が崩れつつある。七王は度々悩まされる身体の不協和音に、人知れず苦労しているのであった。
何事にも限度と言うものがある。
相手を気遣い、「ここまでにしておこう」というボーダーラインが、相川はどうやら気薄な方らしい。感情が高ぶると、リミッターが振り切れやすいというのだろうか…?

七王を求める事に関しては、久遠は遠慮も加減もないのであった。

――もちろん、相川に全力で愛されるのは嬉しい。
好きな男に求められるまま際限なく求められるのは、七王にはこの上ない喜びと快感を呼び覚ます。時に我を忘れるほど限界を超えて、一晩中愛される(自分に何かを問い詰める時や、お仕置きの場合もよくあるが…)のは、それだけ愛されているのだと実感できて、涙が出るほど嬉しいし、こちらも全力で応えたいと思う。
今の現状を、相川に片想いしていた過去の自分が知れば、「夢のように恵まれているんだから、我儘を言うな」と叱責されるかもしれない。

…けれども、けれども、だ。
あまり日を置かず、同じような状況が繰り広げられるのは如何ともしがたい。…言うまでもなく、そこはやはりしかるべき「加減」というものを相川に覚えて欲しいと自然に思う。

一緒に暮らしているのだ。シようと思えばいつでもできる。
スルのは良いが、間を置いて欲しいし制限して欲しい。それだけのことだ。
相川の超人的な体力についていくほど、自分は体力はない。体力さえあれば、解決できる問題なのかもしれないが、ないものはない。無理だ。そもそも基礎が違う。

今俺の隣で、何もなかったかのようにぴんぴんしている相川と並ぶのは至極難しいだろう…。
俺はそう思いながら、相川の男らしく浮き出た喉が動き、ごくりと水を飲みほす様を、ぼーっと見ていた。

――1つ、良かった事と言えば、相川と住むようになってから、全く自慰する必要がなくなったということかな…。
まぁ、こんだけ頻繁にしてたらそんな必要ないのも当然だが。

実際、自慰って俺いつしたっけな…?
確か、相川と同棲する前だったはずだ。

そんな事を思っていると、不意に視界が暗くなった。

「……ん?」

端正な相川の顔が気が付くと、すぐそこにあった。

「―んっ、んんん…ッつ!」

開いた隙間から、長い舌が差し込まれたと思った瞬間、冷たい水が喉に流れ込む。
驚いたので、咳き込まず飲みこむことに神経が一気に集中した。
久遠も、量を調節しながら水を流し込む。冷たい水が体内に流れるのと、あたたかい久遠の体温が合わさって、妙に心地が良かった。

「……んぅ…っ」

舌が出て行く瞬間、上唇の裏側をさりげに舐められる。七王は背筋をぞわりと震わせた。
相川のキスは情熱的で、実に雄らしい。主導権をきっちり奪ってきて、相手を翻弄する。
自分でもキスが長けている方だなと思っていた俺も、相川には最初から押され気味だった。

超絶技巧とは言わないまでも、七王のキスは必ず相手の劣情を煽り、その気にさせる。つまり上手い。
美しい容姿との相乗効果で、色香のある薄い舌先は顕著に相手を『白羽七王』と言う存在へ確実に惹きこむのだった。

「…っ、相…川……ッつ」

けれども相川は違う。
手も足も出ず、久遠に流されて貪り尽くされている。そんな時が多い。
相川の欲情を誘い、もっと交わりたいと思い、自分はその舌にいつも懸命に応じているのだった。

「…俺がアンタを消耗させたんですから、ちゃんと責任とります」
「…え…?」

どうやら水を飲ませてくれたのは、先程の俺の言葉を受けての行動らしい。
良い旦那だよなぁ…相川…(実際は旦那じゃないけど)
と思わず、心の内でニヤける。
表情筋はそのままに、胸の中でこっそり悦に入った。

「それは、どうもサンキ…――うわっッつ!?」

礼を言いかけた所で、急に意志に反して七王の身体が宙に浮いた。

「―ちょ…っ!びっくりするじゃねぇか、相川…!」

俺は気付けば、相川の懐の中にしっかりと抱え込まれていた。たくましい腕に軽々と持ち上げられ、鍛え上げられ強化された厚い胸板が迫る。

「身体に力が入らないでしょう?さっぱりしたいと思いますし、一緒に風呂に入りましょう」
「え…、あの」
「アンタは何もしなくても良いんです。指1本動かさなくても、俺が全部洗いますから」
戸惑いの声は、相川の気遣いに優しく呑み込まれる。
「風呂の後は、ご飯にしましょう。もちろん俺が作りますし、腰が痛いならマッサージもしますから」
「…そんなにしてもらっても良いのか?」
「しますよ。俺が無理させたんですから。それに…」
「それに?」

俺の太腿を持っている相川の手に、何故か不自然に力が入った。

「アンタが俺の知らない間に、知らない男に身体を触らせるのは腹が立ちます…」
「…………」

そうだった。
俺が「腰が痛い時に時々マッサージを先生にしてもらっている」と、この前2人で家に帰った時、帝が相川にわざと口を滑らせたのだ…。
あいつめ…。
ややこしくなると思い、相川にはあえて黙っていたと言うのにやりやがったな。

「別に先生は仕事でしてるんだし、問題ないだろ。大丈夫だと思うぜ?」

「アンタの゛大丈夫˝は、全然大丈夫じゃないっ!!」

俺の意見は、即座に鶴の一声で一喝された。

「…どうやら、アンタには身体できっちり教える必要があるようですね…」

低すぎるトーンが耳を打つ。急激に不穏な空気が辺りに立ち込めた。

「………は?」

何だか、風向きがおかしくなってきたぞ…?
耳に入ってきた言葉を依然信じたくなくて、俺は思わずかぶりをふった。

「ちょ…、おま、嘘だろ…?」

この状況じゃなければ、確実にじりじりと相川から距離を置き、後ずさっている。でも今腕の中にいる俺には、それは適わなかった。

「…………」

相川は、俺の訴えを軽く無言でいなし、俺を抱えたままずんずんとバスルームの方に近付く。
疲れ切った身体が、それに悲鳴を上げるように一瞬鳥肌を立てた。

「―いっ、今まで何回したと思ってんだよ!?身体が限界なんだ!分かってんだろ!?もう、何も出ねぇよ…。また時間を
置いて今度にしてくれよ、…なぁ?頼むから…」

俺は弱々しい声で、心から相川に哀願する。

「…出ないなら出ないで、大丈夫です」

そうしたら相川の決意を秘めた静かな声が、厳かに最終宣告した。

「―なっ、何が大丈夫なんだよ!?全然大丈夫じゃないだろっ!?」

空イキか?
それは何も出ない俺に空イキしろってことなのか!?
冗談だろ…やめてくれよ!
M気質の俺が空イキに興味が全くないわけじゃないが、時を選びたい。とにかく今はやめて欲しい。

「そっ、そんな限界値超えたくねぇよ…!今ただでさえぼろぼろなのに。…あ、相川、落ち着けよ、なぁっ!?」

せめてもの抵抗にと、腕の中で両脚をばたつかせている俺を、相川は容赦なくバスルームの入り口へといざなった。


……ほどなくしてバスルームから、か細いすすり泣くような嬌声が聞こえ始める。


――かくして七王は、久遠と前代未聞の゛繋がりっぱなし˝の記録を、今日も図らずも更新するのであった。




Fin

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