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無慈悲なくーなな

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□ 躾-飴と鞭- □

躾-飴と鞭-⑧【※R18】

Top-Down
Top-Down / manfred majer


◇これより先、R-18指定となりますので、ご注意ください。※BL/腐向けです。
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「――イ…ッ!!相…川、痛…ぃ…!」

体勢を変えてからの相川は相変わらず俺を幾度となく噛んだ。距離が先程より近くなったことの噛みやすさも手伝って、なおの事遠慮がないように感じた。
文字通りがぶりと噛みつくものだから、俺はその度に相川の上で反射的に肩を竦め、身体を跳ねさせることとなった。

先程、体勢を変えた瞬間に湧き上がった快楽は、たちどころに痛みに塗り替えられてしまい、期待を裏切られた気がした。必ずしも、その時必要なものを与えてくれるとは限らず、もどかしい…。
入ったままの相川は、充分な硬さをもう復活させているというのに、決して動こうとはしてくれなかった。

「…さっき充分、アンタに飴は与えましたからね…」

相川はそう言った口で、俺にまたかぶりつく。
首根っこを押さえられるとは、正にこういうことを言うのだろうか。
うなじの筋を重点的に噛まれて、俺は半分うめいているような嬌声を放つ。それに加え、前に相川が傷つけた箇所は、殊更ねっとりと舐め上げられる。傷口をぴりりと独特のひきつりが走り、たちまち産毛が逆立つ感覚が駆け抜けた。

傷の他に、もはや噛まれた後はキスマークを通り越し、紫色に内出血しているのだろう。難なく肌に刻まれた惨状が理解できてこわい。
やばい。
本格的にしばらく会社になど行けない身体になりつつある。
不自然にあちこちにばらつく首元の絆創膏に、ガーゼでテーピングした傷、または思い切って首にきっちりと包帯を巻いて行くような醜態の出勤になるのが、確実になりつつある…。
腕だってきっと縛られた跡がつくだろうし、何かの動作で袖の下からうっかり覗く瞬間がないとは限らない。

そんな有り様を人に見られたなら、「どんなプレイしたんだ?それはお前の性癖か?」とか、「お前の恋人は随分独占欲が強くて激しいんだな」とか、面と向かっては言わずとも、絶対に職場の面々には内心思われるのだろう。
それ以降、酒宴の席で何かとからかいのネタになるかもしれないし、色々突っ込まれそうな可能性は大いにある。
職場の席ではまだ律されていたことが、酒の効果で無礼講になったら、何を言われるのか分かったものではない。

それともこれはいっそのこと、『気性の激しい猫にさんざん噛まれてひっかかれた痕だ』などと、若干開き直って言い張るべきだろうか。
そんなありがちな言い訳で、通すしかないのだろうか…。

正直相川に痕を付けられるのは日常茶飯事だから、いつも襟元はきっちり第一ボタンまで締め切るのが常だ。しかしそれはあくまでも服で隠すことができる範囲に限っていた。
さすがに誰にでもはっきりと見える所にここまで手酷くつけるのは、学生の時はともかく社会人になってからは、連休時等消える算段がつく時でなければ、相川はしなかった。

一応そこらへんは、社会に出た会社での俺の立場を思いやり、気を使ってくれていたのだ。
(以前聞いた本音では、俺の周りへの牽制に所かまわず四六時中本当はつけたままにしておきたいが我慢しているとは言っていたが…)

皆が俺の身体の痕跡を見て連想することは事実ではあるが、必要以上に様々な憶測の種を人々の心に植え付けてしまうのは、できれば避けたかった。大人になるほど、面倒は避けたい傾向である。無益な火種は提供したくなかった。
大学時のように、ひょんなことからいつの間にか変に歪曲されたり、噂が風向きが悪い悪評に変わることも、時にありえると思うからだ。

「…ずいぶん余裕がありますね…アンタ。こんな時に考え事をするなんて」
「…え、――ッうあっ!」

不意に相川が鋭い一撃を肩に突き立ててきた。
綺麗な歯並びの健康的な白い歯が肌を強く引っ張り、次いで突き刺すように食い込みを入れてくる。

「~~っううぅ……ッ!」

特に尖りがちな犬歯は肌にめり込んできて、格別痛かった。
また嫌な汗が、じわりと滲んでくる。
これで今日は何度目だろうか、―ぷつ、と皮膚が裂けた独特の痛みが肩に広がった。

「―ッう!…いてぇ…っ、う、うっ…」

しかもそのままの状態でゆうに1,2分経過して、痛みは半端なかった。
そうして肌に差し込んだ歯牙がようやく解かれた後も、激しい痛みに苛まれた。

「…く…ッ、」

見ると、そこはくっきりと楕円形に歯型が色濃く残され、血の珠が浮かんでいた。すかさずそれを相川の舌がすくい取る。痛みの源を舐められ、当然ひりついて仕方がなかった。

これで両肩共、今日から相川の歯型入りだ。
しばらくは誰かに軽く肩を叩かれるのも置かれるのも、全力で遠慮したかった。

「…まさか、今日一緒に酒を飲んだ男のことにでも意識が飛んでるんですか?」
「そんねことねぇよ…あるわけないだろ…」

俺は噛まれた首やら肩が痛くて、しばらく動かしたくはなかったが、相川の言い分に思わずかぶりを振った。
言葉だけだと、思われたくなかった。
相川と一緒にいる時に他の男の事を考えるなんて、そんなことしない。

こんなにも俺は相川に夢中だって言うのに…。

けれどこのそもそもの発端は自分の不注意からして始まったことだから、こんな事言っても相川にはただの言い訳にうつるのかもしれない。事実、相川は凄く怒ってるし…。
俺のうっかりした隙、それこそ注意不足に日頃から相川は、確かに眉を潜めていたふしはあった。
その積もり積もった苛立ちが今日の出来事をきっかけに大爆発したのだろう。
…いや、それだけではなく、もちろん相川の独占欲と嫉妬に火をつけたのも大きな要因だとは思うが――。
いずれにせよ、色んな要因が複雑に絡み合って、今の現状になっているのだと七王は思った。

無意識にせよ引き金を引いたのは紛れもなく俺で、自己管理(自分で自分の身を守る)ができていない、どうしようもない俺に相川の堪忍袋の緒が切れた。

――それがきっと答えだと。



「…んっ、ふっ、あ…ぁッ」

久遠の掌は、いつの間にか七王のきめ細かい肌をまさぐっていて、手つきに余念がなかった。

「…七王さん…、アンタと会ってから俺は初めて…〝嫉妬に狂う˝と言う事を知りました…」

七王の傷口に丁寧に舌を這わせながら、久遠はそう告げる。七王は耳に届いた響きに、目を見開いた。

――嫉妬に狂う。

その言葉を聞いた時、背筋にぶわりと痺れが走り、七王の腹の奥が重く疼いた。

…こんなにも愛されている。

そう思うと、途端最奥が久遠を束縛するようにぎゅうと締め付けた。

そんな所で、相川の熱い脈動を感じると、七王は確かに思った。

「……ッ、」
久遠は瞬間、息を詰める。

そして一呼吸置いてから、歯の突起で舐めた後を甘噛みし、負けじと七王の官能をくすぐってきた。

――ああ、噛んで欲しい。
その端正な歯並びで食らい付くように、思い切り。
そうして歯だけじゃなく、下の突起物でも、俺をもっと食いつくして欲しい。

下腹部に一気に収束されていく熱量が、七王の中でとぐろを巻く。
もう身体のどこがどうなろうと、誰に何を言われようと、かまわない。気にする必要なんてない…。
今は相川に愛されればそれで良い…。

甘いもやが、七王の頭を完全に支配した。

「…ぁ…いかわ…、触って…もっと…っ」

最奥はねだるように久遠に絡みつく。

七王のタガが完全にはずれた瞬間だった。



《続く→》

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