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無慈悲なくーなな

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□ 短編 □

届かない言葉【※R18】

だいぶ間が空いてしまいました。。。(・。・;
お久しぶりです。
更新がないにも関わらず、訪問して頂いている方、また度々拍手をしてくださった方、本当にありがとうございました
励まされたし、とっても嬉しかったです!(灬ºωº灬)

久々の更新が、連載ものでなくて申し訳ありません><
同時進行で書いていたのですが、えちを書くのが好きな私は、気づけばこちらを仕上げていました(笑)
相方のさっちゃんからのリクエストで、七王の自慰話です。
設定としましては、久遠と付き合いだしてからそう日が浅くない時です。

激しくエロいものを、とのリクでしたが、残念ながら結果はそんなに激しくもエロくもない短いものになってしまいました!
いつも素敵なイラストを提供してくれる今私よりも多忙なさち様に、少しでも癒しになれば良いなーと思って書きました^^
さっちゃんと読者様、そして七王たんに愛をこめて!!
少しでも楽しんで頂ければ、幸いです


Attention!


これより先、R-18指定となりますので、ご注意ください。BL/腐向けです。
※18歳未満の方は、観覧ご遠慮願います。
32851406_p22.gif


 

 はじめて身体を合わせた日を、今でもはっきりと覚えている。
 無理やり相川と身体を繋げた日。
 あの日のことを思い出すと、今でも胸がきゅうと締め付けられて切なくなる。 
 後悔が半分に、喜びが半分。
 結合部からは、ぐじゅぐじゅと淫靡な音が2人分の粘液に空気を纏わりつかせては奏で、接触の事実を物語っていたあの日。
 腰を落としては上に揺らめかせると、中でこすれる熱い存在感にもっと快感を味わって欲しくて、何かに駆り立てられるように必死で腰を動かしたあの日。
 そうする度、嬉しげにさざめく粘膜は相川自身を食らい付くように絞って、これでもかと欲張りに頬張っていた。
 一度限りの熱と思い陶酔していた頭の片隅で、我ながら意地汚いなと、自身の欲深さに熱く深い溜息を吐いた。

 ――懐かしい無茶苦茶な暴走、そして2人の全ての始まり。
 初めて相川と2人きりの空間で接して、今までになく言葉を交わして、名前を呼ばれた。
 彼に拒絶されて返って強烈に憧れを自覚し、どうしても欲しくて、一度だけでも触れたくて、常になく感情の波に流され抑えがきかなくなった。
 タガが外れて、玩具を欲しがる子供のように、ただ無心に目の前の男の身体を貪った。たとえ嫌がっていても、ひとたび男の急所さえ咥え込んでしまえば、彼は怯んで一旦は何もできないとよく分かっていた。
 だから素早く口内に迎え入れた。舐めて包んで吸って、できうる限り喉の奥まで入れて、舌で擦り上げた。

 好きな男の性器の柔らかさ、長さ、太さ、口の中を占める面積…。

 味わうことができないと思っていた食感に、夢中でむしゃぶりついていた。


 この舌触り、たまんねぇ…。

 そうしていると、とんでもなく興奮した。いつになく心臓が鼓舞し、熱く流れる血潮を感じた。生きていると心より実感できた。

 若い男根はたちまち口内で反応して育っていく。何度も舌で反芻すると、温度が上昇し力強く脈打っていく…。
 俺の唾液でまみれた相川の欲望。
 てらてらと先走りと相まって光るソレに、たとえようもないいやらしさを感じ、思わず喉を鳴らした。

 男の身体は色んな意味で知り尽くしていた。何処をどうすればどうなるかなんて、俺には分かりすぎるほど分かっていたから、手早く実行し相川を高めることができた。
 その時だけ、そっと自分のただれた経験に俺は人知れず胸の中で感謝した。

 やめろ、放せと言っている声を無視して、ひたすら相川の欲望を舐めまわしては嬲った。
 自分の舌が猫のようだったら良いのに。
 ざらついた舌はきっと、今以上に相川を強く刺激するに違いない、そう思った。
 無理やりすることから、何かが生まれて始まるなんてとてもじゃないけど思えなかったし、拒絶されたばかりの、どうなることもない一方通行の想いをただぶつけて、叶わぬ相手とせめて一度だけ繋がってみたかった。

 ――生涯に一度だけ。
 自分が息をしている間にたった一度だけ。何もしなくても独りでに生まれては誰にも認められることなく降り積もっていくこの想いを、相川と身体を繋げることで、ほんの少しでも昇華してみたかった。相川にこの想いを、少しでも届けたかった。
 伝えることは、とても怖くてできなかった。言ったとしても答えは分かり切っている。絶望的だ。だからと言って、こんな暴挙に及ぶなんてどうかしている、我ながら本当に無茶苦茶だ。けれども、とめられなかった。
 心を重ねることはできなくても、相川と物理的にでもひと続きになり、身体を重ねてみたかったのだ。


 「…んっ、っあ…ンぅ」

 布地越しに、ズボンを押し上げる存在をそっとひと撫でする。
 回想は、心の切なさと共にどうしようもなく最奥を疼かせてやまなかった。
 身体が火照る。
 始まりの時を思い起こしては、細胞が相川を激しく追い求める。相川を想えば、いともたやすく、一瞬で身体は熱を帯びた。

 今、相川が欲しい…。

 たった一言電話でそう伝えれば良い。きっとあいつは、今すぐに駆けつけてくれる。そういう男だ。だけどそれが躊躇われた。こんな夜中に、迷惑を省みない唐突の呼び出しをして、相川に面倒な奴だと思われたりしないだろうか…?そんな危惧が、頭をよぎった。
 …嫌われるようなことは絶対にしたくない。
 こんな自分と付き合ってもらってるだけでも充分だから、我儘は言いたくない。そんなの贅沢だ。
 だから、こんなのは一人ですれば事足りる。自分で慰めればそれで済むことだ。
 七王はそう自分にひっそりと言い聞かせた。

 「はぁ…っん、ッふ、んん…ぅッ」

 ――熱を孕む夜の帳。
 濡れた声が、静寂に響く。
 

 開け放した下肢から、早鐘のようにせわしなく脈打つ場所を、一も二もなく握り込んだ。何もしてないのに、既にその先端は透明な蜜であられもなく濡れそぼっていた。
 はしたなく、欲しがる姿がそこにあった。

 「あっ、ぁア、…ッう、ふ…う、っン」

 何度か上下に擦ると、そこはまもなくぐじゅぐじゅといやらしい音を発する。
 自分より長く、節の大きい手に包まれている感触を思い浮かべて、一心不乱に擦り上げる。そうしていると、まるで相川に愛撫されているように思えた。
 いつも最奥に猛った欲望を埋め込んだまま、揺さぶりながら久遠は七王自身をこうしてよく擦っていた。
 前と後ろ、同時進行で久遠に愛されると、七王はもうひとたまりもなかった。

 「っあっ、うんンッ、ッふ…ぅ、はァっ、…相川…っ」

 …足りない。前だけじゃ全然足りない。
 後ろにも、あの熱い昂ぶりが欲しい。
 今すぐに捻じ込む勢いで、強く突き上げて欲しい。乱暴にされたってかまわない。むしろそのほうが、相川に求められていると実感できるから。

 脱ぎ捨てた着衣。あらわに開いた脚の間で、最奥が期待に震えて、もの欲しげに収縮を繰り返しているのが分かる。
 カリから流れ出た体液が竿を幾筋も伝い、そのあえいでいる窄まりに到達する。

 「っ、ふぁ、ぅん…っ」

 その自身の先走りを使い、何もしていなくても柔らかくほどけたそこに、2つ分指を侵入させた。相川がするように。
 細い指先で、慣れ親しんだ内壁を掻き分ける。そうして探るまでもない、自分が一番感じる箇所に触れていった。

 「っふ、あ…ん…ンッ、ふぅ…っ、はっ、」

 2本だけじゃ足りなくて、指はすぐに3本へと増えていった。
 4本目も容易に入るものの、そうしてしまうと内部で若干動かしにくくなるので、残念だが七王は3本にとどめた。

 ――人差し指、中指、薬指。
 五指の中で一番から三番目を占める長い指を深々と差し込んで、内壁を擦り上げる。
 時折爪先で少々強めに、中のしこりを押しては突いていった。

 「ふァ…あ、ンあっ、っつ、はぅ…ッ」

 丹念に前立腺を突くと、七王自身から快楽の滴が、次から次へと容易に湧き上がっていく。

 手淫による性器と滴の摩擦音。
 最奥を抽送する指先の水音。

 相川…――相川…ッ……。

 ゛相川はここをこうして擦っていた˝

 ゛相川は中のこの部分をよく意識的に突いていた˝

 脳裏で情事の一コマを思い出しては、そんな久遠の動作の一つ一つをなぞるように、自分で再現しようと試みた。
 思い出しては血液が上昇して、身体が熱くなる。そうして同時に、埋められない穴を如実に感じてしまい、ますます身体が疼き出して仕方なくなるのだった。

 相川の指と掌でなければ、満足できない。
 相川の唇と舌でなければ、深い悦びは得られない。
 相川のでなければ、この空洞は隙間なく埋められない。


 それでも、今は傍にいない…。

 七王はそのどうしようもない空虚感を紛らわすべく、ますます手の動きを強く早めていくのだった。 

 「うあ、…っつ、んうッ…ふ、ァ」

 指が届く可能な範囲まで奥まで差し込み、内壁を掻き回す。すると中は悩ましげに蠢いて、七王の指をぎゅっと絞るように抱き込むのだった。
 見るときっとそこは快感で熟れて、赤い粘膜が淫らに躍動しているに違いない。
 いつしか七王の肌全体は薄桃色に染まり、胸の頂きは性器と同じく、固く尖りきっていた。
 もう1つ手があれば、そこも同時に刺激したいと七王は狂おしく思った。

 「あア…、はっ…ぁ、あぁ、んン…ゥ…っ」

 自身の荒い息遣いだけが、夜闇にこだまする。
 こんな時、以前なら適当な男をひっかけに夜の街に繰り出したし、もしくはそれがかったるい時に一人で処理する場合、所謂大人の玩具を使ったりするのも、ないわけではなかった。だが相川と付き合ってからは当然相川とだけだったし、相川でないと身体も心も受け付けなくなった。
 相川以外のものが、人工物であれ中の領域を犯すのは嫌だった。たとえそれが指よりも快楽を満たすと分かっていても。
 もしも相川と似た、精巧にかたどったような玩具があったとしても、所詮それはまがい物に過ぎないのだ。
 だからこんな折は、こうして自分で自分をなぐさめるのがもっぱらだった。


 「ぁは…っ、ン、くッ、んッ…、ぁア…」

 あえかに水気を含んで、震え出す欲望。
 張りつめて、もはや限界が近い。


 (…七王さん…っ)


 久遠の最中の声が、七王の頭にリフレインする。
 

 自分を呼ぶ声。
 相川の激しい突き上げ。
 腰を大きくグラインドさせて、とどまることなく突進してくるような。
 深くいっぱいに中を占拠しているのに、すぐ様それ以上に、欲張りに表面積を増やしてくる、並はずれて活発な。
 あの大きさも熱も、放つ欲も全て俺だけのもの。
 …最後の一滴まで。
 そうされる度に、安心して満たされる。
 俺の中だけで暴れて、これからも俺を愛して欲しい。
 何度も放たれて、あふれて股を、臀部を伝う精液の感触。独特の粘りをもったその熱量。
 相川が俺に欲情した証、欲してくれた結晶そのもの――。
 加減のない熱情をぶつけられ、腹の奥から背中に電流のような震えが走る恍惚の一時。

 間近で聞こえる、相川の低音交じりの息遣い。
 寄せられた眉根。目じりの朱。汗、交わった2人の体液。
 ちかちかとその何もかもが、リアルを伴って七王の瞼の裏でフラッシュバックする。

 「―ンんッあ…ぁ、相川……ッ!」

 掌の中の欲望がどくん、とひときわ強く脈打つ。
 瞬時に駆け上った快感がざわめいて、肌を震わせた。
 迸る白濁を断続的に散らして、七王は絶頂の域に達した。
 その瞬間、七王の鼓膜には久遠の食いしばった歯の隙間から漏らした声が、はっきりと聞こえた気がした…。

 シーツの海は、1人分の体液を静かに受け止める――生成りによどんだ滴が、刹那に染み込んでいった。
 最奥の感覚器のひだは、挿入された七王の細い指を、欠けた空白ごともどかしげに抱き締めていた。
 吹き出す汗に、最高潮の心拍数。

 「ぁはァ…、っつ、ンッツ、はぁ、…はぁ…は…ッ」

 七王の短く吐いた息だけが、闇夜にやけにリアルに響いていた。

 
 いつ何時でも、「会いたい」と言えないその距離は、嫌われたくない分だけ自分の中で広がっているように思える。
 舌を絡め合い、深く触れ合う唇。なのに、本音を伝えられない唇。
 踏み込めば簡単に縮まるはずの、わずかなそれがひどく遠い。
 図々しい事を言って煩わしく思われたり、嫌われたりするのが、ひどく怖くて不安でたまらなくて…。望みの言葉を呑み込むことで、いつもせいいっぱいになる。
 勇気が足りないから?臆病すぎる性格のせい?それとも、相川が好きすぎるから?
 ……きっと、その全てに違いない。

 相手を想って、また自分のためにも、言わないで良いこともある。
 伝えることが必ずしも良いとは限らない。
 きっとそうだ。
 …だから大丈夫、相川に伝えなくても。


 締め付けられる胸に今日もそう言い聞かせて、七王は冷めていくベッドの上で静かに瞳を閉じた――。





 Fin

実は同じ時系列で、久遠も七王を想って一人しているという設定だったりしました。汗

 

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