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無慈悲なくーなな

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□ 妄想ネタ □

キャピ13秋号~表紙妄想SS~(久遠×七王)

 「…大丈夫ですか?七王さん」 
 「ん…大丈夫」

 後方から優しくかかる声。
 ふらつく情事の余韻が残る身体を相川に預け、焼きたてのトーストを頬張る。
 力が入らなくて適当に上から垂らしたアプリコットのジャムが、流れて零れ落ちそうになるのも、今は気にならない。
 だってほんとに、立っているのもやっとだからだ。
 今や形をはっきりと覚え込んでいるその最奥に、まだずっと相川がいるような気がしていた…。
 預けた背中から伝わる相川の熱と身体の隆起をより感じ、悩ましげな声と溜息が不意に漏れそうな気がして、七王はまたトーストを一口かじった。
 
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 「…パン、まだまだありますからどうぞ食べてくださいね」

 そう言って、相川は香ばしい焼きたてのパンが盛られた前の籠を示す。
 片手にはハートマークの中に『ナナちゃん💕』と書かれた俺専用(姉貴がくれた)のマグカップ。
 その中で温められたミルクが、ほのかに湯気を立てていた。 

 「うん…」
 少し掠れた声で、俺はささやかに返事をする。

 相川が俺のために用意してくれた朝食。
 いつもは和食が中心の相川が、激しい情事で体力を消耗した俺を気遣って、箸も使わず手軽で軽い食感のパンを、こうして支度してくれた。
 
 サクリ…と、一口パンを頬張る。容易に噛める柔らかい感触を、口内で味わう。こんな所にも相川の温かさが感じられて、嬉しかった。
 一口一口、喜びを味わっていく。
 美味しいと思った。
 できれば全部食べたい。けれども、今の俺の状況では無理だろう。せいぜい、後籠のパンを1つ食べれば上出来だと思う。

 「…食えなかったら、残しても良い?」
 一応、聞いてみる。 
 
 「もちろん良いですよ、アンタが食べれるだけで。無理しないで良いです」
 低い音域はどこまでも優しく響いて、安堵と共に俺をまたときめかせる。
 その低音はいつも俺の胸を弾ませて、行為中には快感を煽って弾ませる。時折漏れる声が確かに快感を含んでいて、相川も感じてくれていると俺に分からせてくれるからだ…。

 …いけね、また行為中の事思い出しちまった…。

 ともすれば熱が奥で燻り続け身体の芯が揺らめくような情事の種を自ら生み出しそうで、俺は慌てて視線を下に彷徨わせる。
 しかし視線を落とせば、そこにはまた昨夜から今朝方にかけての情事を思い出させるような名残が、そこかしこに散りばめられていた。
 申し訳程度に羽織った白シャツの間から覗く、たくさん咲いた赤の華。
 散々噛まれて吸われた乳頭も、同じように赤く色付いていた。そこは常よりぷっくりと熟れて、突起が愛撫の熱を帯びていて、自分のものなのにいやらしいなと思った。

 …あ、やべ。

 俺は相川が愛した証を自分の身体に見て、また頬が上気するのを感じた。
 そうして目の前のパンを誤魔化すように、急いで噛み咀嚼した。
 食欲なんかじゃない。こうして食べ物を口に入れている間は、何となく欲を紛らわせられる気がした。

 …あんまり食べれないと思ったけれど、そうでもないかもしれない。

 「ゆっくり食べてくださいね、七王さん。飲み物は?」
 「ん…いる」

 甲斐甲斐しく、マグカップが七王の口元に運ばれる。

 かくして七王は久遠の腕に包まれ、甘やかで幸せな一時を過ごすのだった。

 
   …果たしてパンを食べ終えたら、この欲は掻き消えるだろうか…?

 七王はそんな事をふと思いながら、またもう一度パンをかじるのだった。


19273502_p110.jpg 


リハビリにちょっと短編書いてみました!^^
読んで頂いてありがとうございます♡
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